人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

EMPRESS ERIHA───Official Blog───

eriha.exblog.jp

楽譜といえば...

先日、懐かしい楽譜がでてきましたが...。


あのあとに、思い出したことがあって、それを今日は書いてみようとおもいます。


私。


Violinを、2歳半からはじめて、小学校5年生までは「スズキメソード」で習っており。169.png


在籍している間は、もちろんの事、スズキメソードの教本を使っていたわけです。


こちらの楽譜。


楽譜といえば..._d0183102_13012379.jpg


ご存知の方も多いことでしょう。


Violinをやっている人なら、音楽をやっている人なら、必ず目にする楽譜です。


むしろ、知らない人はいないのでは...。


それくらい有名ですよね。


スズキメソードは、日本のみならず、世界中に広がっています。


聞いてびっくり、その数、46ヶ国!!!!


大きすぎて、なんだかひとつの、宗教みたいな感じがしてしまいますが。105.png


けれども。


これって、すごいことだとおもいませんか!?


日本のみならず、世界中で、しかも、46ヶ国でです。


創始者である、鈴木鎮一先生。


皆さんご存知「SUZUKI」のヴァイオリンは、鈴木バイオリン製造株式会社のもの。


鈴木鎮一先生は、その、鈴木バイオリン製造株式会社の創始者である、政吉さんの息子さんです。114.png


もうお亡くなりになられていますが、私は幸せな事に、小さい頃、鈴木鎮一先生に、なんどもお会いする機会があり。


しかも、直々に。177.png


長野県は松本市にあります「松本音楽院」は、鈴木鎮一先生がつくられたもので。


それが、スズキメソードの始まりです。


発祥の地であるその場所で、毎年、1年に1度、夏に開催されていたあの「夏期学校」に、私は毎回必ず参加させていただいていたんです。


本当に、親には感謝。


内容は、ハードなスケジュールですが。166.png


同じ志を持つ者が、全国から集まり、何日もの間、共に勉強をする。


毎回、新しい発見があり、そこでの輪も広がり。


すごくキツかったけれども、同じときを共に過ごし、色々なことを共有できるのは、とても幸せで、楽しかったです。


そうそう。177.png


鈴木鎮一先生の大きなお部屋があって、私はそこにお邪魔してお会いしていたのですが。


先生は、お話してくださるだけではなく、握手をしてくださったり。


そして、必ず、私に「ちょっとまって。」と言って、色紙にメッセージとそれからサインを書いてくださって、プレゼントしてくださったり。


まさに、神対応!!!!


振り返れば、これもまたすごく幸せなことだったなと思っています。


これまで、公にはしてこなかったことですが。


実は、私の父の従兄弟が、ヴァイオリニストで、創始者である鈴木鎮一先生の、愛弟子の1人なのです。162.png


何十年もの間、世界中で受け継がれている、先生の教えとこちらの教本。


私が小さい頃に、実際に使用していた楽譜は、ボロボロすぎて、使えないので、最近1巻を、新しく購入し直しまして。


当時のものとは少し違っていて、改訂されています。177.png


すごく見やすくなっていますし、解説なども、当時はこんなには載っていなかったですしね。


それから、お手本の写真も、新しいですし。102.png


小学校5年生の終わりくらいのことだったでしょうか「スズキメソード」を卒業して「桐朋学園仙台教室」に入室し、沢山の先生方にお世話になったのですが。


教室をうつることになったきっかけの一つに、父の従兄弟がすすめてくれたからということがあります。


私が「プロ」になるために、母が色々リサーチをしてくれていたのでしょう。


それまで「スズキメソード」の世界しか知らなかったのですょ。103.png


誤解があったら困るので、補足しますとね。


他にも、Violinのお教室があることは、もちろん把握はしていたものの。


他の世界を知らなかったというほうが正しいでしょうか。


当時は「ネット」という便利なツールは存在していない時代。


それどころか「携帯電話」もない時代。


皆さん。


当時を想像できるでしょうか。


どちらも、当たり前にある今が、どんなに便利で、幸せなことか。


私達は、調べたいことがあったら、すぐにカタカタと調べられる環境にあるわけです。


しかしながら。


当時は、どうだったでしょう。


想像するだけでも、その世界を生き抜いてきたひとたちを、尊敬してしまうのは、私だけでしょうか。


話を戻します。


はっきり書きますが、日本では「プロ」になりたいのであれば「スズキメソード」だけではダメです。


もし「スズキメソード」で習っていて「プロ」を目指している方がいるのなら、私のように、途中から「桐朋」のような、本格的に音楽の勉強ができるところに、早い段階でうつられたほうが良いでしょう。


音楽大学へ進学するためには、音楽の世界でやっていくためには「ソルフェージュ」や「音楽理論」の勉強が不可欠だからです。


このプロの演奏家の世界に必要な「楽譜をよむ」という基本、あたりまえのことが出来なければなりません。


私自身「もっとはやく知っていたら」と当時は、母を責めたり、すごく後悔をした時期があったことを覚えています。


しかしながら。


それを根に持ったりとか、そのせいにしたりするのは、違いますよね。177.png


自分が今こんなにも苦労をしているのは、うまくいかないのは、そのせいだとする、そのようにしかとらえないようにするのは、絶対に間違っています。


自分には「絶対にできる」「絶対にみんなにおいつく」「絶対にプロになる」そう自分に言い聞かせながら、当時から私は、ずっと努力をしてきたわけです。


何かあったときに「誰かのせい」にすることや「何かのせい」にすることは、やはりしたくはありません。


そうでありたくはないです。


どんなに、状況が悪くても、その状況を「プラス」に変えられるかどうか。


「自分次第」ですよね。


こうやって、書くのは簡単ですが。


これが、とてもとても、難しいことで。


ほんとうに。


みんなそれぞれ、状況にもよると思いますし。


前にも書いたことがありますが、私自身も、転んでばかりですし、難しいときが沢山あります。


あっ。


「スズキメソード」で習って、良かったこともありますょ。110.png


それは「耳」です。


あとは「絶対音感」です。


これは、間違いなく、2歳半から「スズキメソード」で習っていたそのおかげです。


しかしながら。


幅広いジャンルでお仕事をさせていただいている現在、この「絶対音感」の能力が、邪魔なときが多々あるわけですょ。


そんなときに、また悩むわけですが。


やることはひとつ。114.png


それを「プラス」に変える「努力」をすれば良いだけです。


それで。


私「絶対音感」の能力を使わないようにする「能力」を身につけることができています。


ふふふ。162.png


必要なときだけは使い、そうじゃないときは使わない、ということができるようになっています。


この話は、あまり理解できないことかもしれませんが。168.png


あとは「仲間」です。


同じ教室を通して、出会い、過ごしてきたかけがえのない人達。


全員ではないですが、何年経っても、繋がっています。


現在、私は「先生」としては、スズキメソードの組織の中に、族してはいませんが...。


鈴木鎮一先生の「教え」や、こちらの「教本」は、間違いなく、私のヴァイオリン人生の一部ですし、取り入れさせていただいています。


教本をめくるとそこには、鈴木鎮一先生のメッセージが載っています。177.png


「能力は生まれつきではない、ということを、私は40年の実験教育で、はっきりと知りました。」


とあります。


これには、私も賛同。


ほんとうに、その通りだとおもいます。


私は「生まれ持った才能」という言葉が大嫌いです。


「才能」は「努力」です。


決して、生まれつきではありません。


「努力」して培われていくもの、それが「才能」です。


ひとつ言えるのは。


「努力」をし続ける事、それができる事、それこそが「才能」なのではないか。


私はそう思います。


そして。


忘れてはならないのは、人生において、意味のない事なんてないという事。


全てが、必要なことであるということです。


これまでに出会ったすべての人、起こったすべての事、誰をかいても、何をかいても、現在の私は居ないということです。


ありがとう。162.png

by eriha_strings | 2017-10-27 13:00 | Comments(0)
<< 11月3日 無事に...!? >>